大雪の頃、急な冷え込みとインフル増加に備える冬の養生

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12月に入り、京都でも4日頃から急に気温が下がり、今季初雪が観測されました。冷たい空気が一気に入り込み、冬の始まりを実感する数日でした。12月7日の二十四節気「大雪(たいせつ)」は、冬が本格的に深まる節目。この時期は寒暖差が大きく、体調を崩しやすい季節でもあります。

さらにインフルエンザも増え始め、日々のケアが大切になる時期です。今回は、大雪の頃に気をつけたい体調管理と、私自身が実践している冬の養生をまとめました。


4日頃からの急な冷え込みと京都の初雪

12月4日頃から全国的に気温が急降下し、京都でも初雪が観測されました。体感としても急に空気が冷たくなり、外に出ると冬の風の鋭さを感じるほど。この急激な寒さは体に大きな負担となり、冷えや疲れを感じやすくなります。

京都の初雪は毎年「いよいよ冬が始まった」と感じる合図。急な寒さによって風邪をひく人も増え、外来も慌ただしくなる時期です。


二十四節気「大雪」とは?冬が本格化する節目

二十四節気の「大雪(たいせつ)」は、12月7日頃に巡ってくる冬の節気です。山々では雪が積もり始め、平地でも本格的な冬の寒さが訪れます。

この時期は気温が安定せず、寒暖差が大きくなることで体が追いつきにくく、さまざまな不調が出やすくなるのが特徴。冷え・乾燥・疲労感が重なり、免疫力が落ちやすい時期でもあります。


寒暖差が大きい12月前半は、なぜ体調を崩しやすい?

免疫が落ちやすい理由

急激な気温低下により、体は体温を守ろうとして血管を収縮させます。その結果、血流が悪くなり、免疫細胞が働きにくくなってしまいます。

  • 疲れやすい
  • だるさが残る
  • 風邪をひきやすい
  • 喉の違和感が出やすい

こうした「なんとなくの不調」が増えるのが、この時期の特徴です。

冷えによる血流低下

手足の冷え、肩こり、頭痛、腰の張りなども増えやすく、女性は月経トラブルにもつながりやすい時期です。体が冷えると心もどんよりしやすく、冬場の養生は“温めること”が最優先になります。


インフルエンザが増えやすいタイミングと対策

今年は11月頃より全国的にインフルエンザが増えています。冬はウイルスが広がりやすい環境が揃うため、以下のような条件が重なります。

  • 室内の湿度低下
  • ウイルスが生存しやすい乾燥状態
  • 喉や鼻の粘膜のバリア機能低下

看護師として働いていると、冬場は感染症の勢いを肌で感じます。今年は寒暖差が大きいぶん、風邪やインフルが一気に広がりやすい印象です。

予防で大切なのは、加湿・水分・換気。
この3つはとてもシンプルですが、最も効果のある冬の基本ケアです。


大雪の頃におすすめの冬の養生

① 首・腰を冷やさない「要の温活」

首・お腹・腰は「気と血」が集まる大切な場所。ここが冷えると全身が冷えやすくなり、疲れも溜まりやすくなります。

  • マフラーやネックウォーマー
  • 腹巻き
  • カイロ(仙骨や下腹部)

少し暖めるだけで、体全体の巡りがよくなり、外出時の負担も軽減できます。

② 胃腸に優しい温かい食事

冷えた体には、冷たい食べ物・飲み物は負担。特に大雪の頃は「胃腸を温める」ことが体調管理の鍵になります。

  • 生姜入りのお味噌汁やスープ
  • ねぎ・大根の煮物
  • 黒ごま・黒豆・きのこなどの黒い食材
  • 温かい飲み物(常温ではなく“温める”のがポイント)

体の中心が温まると自然と気力も戻り、疲れも抜けやすくなります。

③ 風門・大椎のお灸で防寒と免疫ケア

風門(肩甲骨の内側)は“風邪(ふうじゃ)”が侵入しやすいポイント。大椎(首の付け根の骨の下)は体を温める要のツボです。

お灸はもちろん、貼るカイロを使ってもOK。冬場にここの保温を意識するだけで、風邪や肩こり予防につながります。

④ 風邪のひきはじめに「合谷(ごうこく)」のお灸

合谷は手の甲の親指と人差し指の間にある“万能のツボ”。

私は「喉がイガイガするかな」「なんとなく寒気がするな」という時、まず合谷にお灸をしています。取りやすい場所で、手軽にセルフケアができるのが魅力です。

合谷の効果

  • 免疫機能を整える
  • 鼻や喉の不快感に
  • 首・肩の緊張を緩める
  • 自律神経の調整

せんねん灸などの火を使わないタイプも使いやすく、忙しい日でも続けやすいセルフケアです。

私はせんねん灸でお灸していますが、おすすめですよ。

下の太陽は火を使わないのでお手軽ですが、合谷には使いにくいかも、ですが、肩やお腹、足のツボに貼りやすいです。

お近くにせんねん灸のお店がある方はぜひ行って体験されると良いと思います。

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まとめ:冬本番に入る「大雪」の頃こそ、丁寧に自分を温める

4日頃からの急な冷え込みと初雪は、冬が本格的に始まった合図。そして大雪の頃は、冷え・乾燥・感染症が一気に増える季節です。

「温める・潤す・休む」の3つを意識すると、体調が大きく崩れにくくなり、冬を快適に過ごせます。

冬の入り口は、少し丁寧に自分の体をいたわる時期。どうぞ温かくしてお過ごしください。


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