冬至の養生|陰から陽へ切り替わる時期に感じる「だるさ」の理由と整え方

季節の養生

冬至は一年でいちばん夜が長く、太陽の力が弱まる日。
最近、なんとなく疲れやすい、だるい、気持ちが内向きになる……そんな感覚はありませんか?
実はそれは「怠け」ではなく、季節の流れに沿った自然な反応です。

冬至とは?「陰が極まり、陽が生まれ始める節目」

東洋の養生では、冬はエネルギー(気)が外へ広がるよりも、体の内側に蓄えられていく季節。
その中でも冬至は、「陰が極まり、ここから少しずつ陽が生まれ始める日」とされます。

つまり冬至は、いちばん暗い地点を通過して、春へ向かう“折り返し地点”。
ただし切り替わりの時期は、心身が揺らぎやすく、だるさを感じやすいタイミングでもあります。

冬至の「だるさ」はなぜ起こる?心と体の理由

体の理由:冷えと巡りの低下

  • 寒さで血流が落ち、筋肉がこわばりやすい
  • 体温を守るためにエネルギーを消耗しやすい
  • 胃腸も冷えて働きが落ち、疲れが残りやすい

心の理由:内向きになり「休むスイッチ」が入りやすい

  • 日照時間が短く、気分が沈みやすい
  • 一年の疲れが表に出やすい
  • 「動く」より「整える」モードに切り替わる

だるさは、あなたの心身が「いまは蓄える時期だよ」と教えてくれているサイン。
無理に元気を出そうとせず、整える方向へ舵を切るのが冬至の養生です。

冬至と「一陽来復(いちようらいふく)」

冬至を語るときに、ぜひ知っておきたい言葉が「一陽来復」です。
一陽来復は、陰が極まり、そこから一筋の陽が戻ってくるという意味。

何かが大きく変わったように見えなくても、見えないところで少しずつ流れが変わり始める。
一陽来復は、そんな「静かな回復の始まり」を表す言葉でもあります。

「もうダメ」だと感じる時ほど、陽は近い。
何も起きていないように見える時こそ、変化は始まっている。

だるさや気分の落ち込みを「悪いこと」と決めつけず、
今は“いちばん暗いところを越えて、光が戻り始める時期”だと受けとめてみてみれる

冬至の風習は「一陽来復」を迎えるための知恵

柚子湯:香りと温熱で巡りを取り戻す

柚子湯は、体を温めて血流を促し、冷えや肩こりをやわらげてくれます。
さらに柑橘の香りは、ふっと呼吸を深くしてくれるような安心感も。
一日の終わりに湯気と一緒に「今年の疲れ」を流すイメージで入るのもおすすめです。

私は柑橘の中で一番柚子が好きです。柚子酒もすごく好き。

かぼちゃ:冬を越すためのエネルギー補給

かぼちゃは栄養が豊富で、冬に不足しがちな力を補ってくれる存在。ビタミンA ,C,Eがバランスよく入っています。
“これから戻ってくる陽”を支えるために、体の土台を整える食材としてぴったりですね。

冬至の養生|だるさを整える5つのコツ

  1. 温める:首・お腹・足首を冷やさない(湯たんぽやカイロも◎)
  2. 早めに休む:夜更かしを減らし、睡眠で回復力を上げる
  3. 巡りをよくする:軽いストレッチ、肩回し、深呼吸を1分でも
  4. 胃腸をいたわる:温かい汁物、消化の良い食事で負担を減らす
  5. 小さな回復に気づく:「今日はこれができた」を1つ拾う

冬至の時期は、勢いよく頑張るよりも、回復の土台を作るのがいちばんの近道。
ほんの少し整えるだけでも、体はちゃんと応えてくれます。

まとめ|冬至は「一陽来復」の入り口。静かに整えて、春へ向かう

冬至は、陰が極まり、陽が戻り始める節目。
だるさを感じるのは、あなたの心身が季節に合わせて「蓄えるモード」へ移行しているからです。

そして一陽来復——いちばん暗いところを越えた今、光は静かに戻ってきています。
柚子湯やかぼちゃのような小さな養生は、その流れを後押しするやさしい知恵。

今日の自分を温めて、休ませて、ゆるめてあげること。
それだけで十分、来年のあなたの力になります。

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